マンデリンの味の特徴とは?スマトラ式で作られた独特なアーシーの風味が漂う人気のコーヒー豆

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マンデリンの味の特徴とは?
スマトラ式で作られた独特なアーシーの風味が漂う人気のコーヒー豆

マンデリンというコーヒーの名前は多くの人が聞いたことがあるはずです。
深煎りが好きな日本人から絶大な人気を誇るコーヒー豆でどのお店にいっても必ず置いていると言っても過言ではないコーヒー豆です。

今回はそんなマンデリンについて風味の特徴や飲み方について紹介していきたいと思います。

マンデリンは苦くて美味しいイメージがあるけど

実際はどんな特徴があるんだろう?楽しみだな

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マンデリンはどこの国で作られる?

マンデリンという名前は主にインドネシアのスマトラ島で栽培されているコーヒー豆の総称です。限られた地域で生産された豆のみマンデリンと名乗ることができるためインドネシア産のコーヒー豆の中でも数%しか栽培されていない希少な豆となっています。

さらにマンデリンはインドネシアでは珍しいアラビカ種のコーヒー豆ということもあり、さらに希少なコーヒー豆となっています。

マンデリン族が栽培を始めた

マンデリンの名前の由来はマンデリン族という部族の名前からきています。

1696年頃にマンデリン族はスマトラ島でコーヒーの栽培を始めました。
当時はオランダの会社から運び込まれたコーヒーの木ですが、インドネシアの気候風土はコーヒーの木の生育環境に最適で瞬く間にコーヒー生産地へと成長しました。

しかし1888年に「さび病」という感染症が大流行しインドネシアのアラビカ種はほぼ全滅してしまう大事件が起こりました。この感染症を機にインドネシアではアラビカ種の栽培を諦めて、感染症へ耐性のあるロブスタ種の栽培が主流へと変化していきます。

しかし、マンデリン族はスマトラ島でアラビカ種を守りながら栽培を進め、後世につなげそれが現在の「マンデリン」へ繋がります。

スマトラ式という特殊な精製方法

コーヒー豆の代表的な精製方法といえばナチュラル(非水洗式)とウォッシュド(水洗式)の2種類があります。

しかしインドネシアの代表的な精製方法と言えばスマトラ式!!
です。

画像引用:ひつじの珈琲タイム-Enjoy your coffee life!- (hitsujicoffeetime.jp)

本来のナチュラル式であればしっかり天日干しにして乾燥の工程を経てから果肉除去・脱穀の作業を行うのですが、インドネシアではスコールが頻繁に起こるため十分な乾燥の工程ができないという問題が起こりました。

その問題を解決すべく誕生したのがスマトラ式という工程になります。

画像引用:ひつじの珈琲タイム-Enjoy your coffee life!- (hitsujicoffeetime.jp)

スマトラ式ではまず水分を多く含む果肉を除去します。その後に予備乾燥という工程を行い脱穀もコーヒー豆が生乾きの状態で行ってしまいます。

この工程を行うことでコーヒー豆が持つ水分を可能な限り除去することが可能となり、そして最後に本乾燥(2度目の乾燥)を行うという地域の気候に合わせた精製方法(スマトラ式)が生まれました。

マンデリンの味の特徴

画像引用:SPECIALTY COFFEE WATARU

マンデリンの味は他のコーヒーと比べるとかなり苦みが強く、コクが深い味わいが特徴です。品種によって酸味があるマンデリンもありますが、基本的に酸味は弱いのも特徴です。

またスマトラ式ならではの独特な風味(アーシー)を持っており、アーシーは「大地」「スパイス」「樹木」のような風味がすると表現されます。

このマンデリン特有の重さのあるボディ感としっかりした苦みとコクを引き出すために深煎りの焙煎で飲まれることが多いコーヒー豆です。

苦いからこそアイスコーヒーにぴったり

アイスコーヒーは氷を入れて飲むためしっかりとした風味がなければ、ただ冷たくて薄いだけのコーヒーになってしまいます。

そのためアイスコーヒー用のコーヒー豆は深い焙煎を行ったコーヒーが使用されることが多く、マンデリンも深めの焙煎を行っても美味しい品種なのでアイスコーヒーで飲んでも美味しいコーヒー豆となっています。

おすすめは大人のコーヒーゼリー

手作りコーヒーゼリー

マンデリンのアレンジレシピとして実はコーヒーゼリーにしても美味しいです。


独特で深みのある苦みとコクはゼリーにしても消えることがありません。
さらに練乳と混ぜることで甘さが苦さを挽きたてる”大人の絶品コーヒーゼリー”の完成です。

弘前のススメ珈琲でも購入が可能

弘前のススメ珈琲でもマンデリンは不動の人気を誇っており、現在は2種類のマンデリンを販売しています。

マンデリンG1 ハラパン

マンデリンG1 ハラパン

深みのあるコクと苦みが特徴のコーヒーです。飲み始めは口の中に香りが広がり、次に深みのあるコクと苦味を感じます。苦味は長くは続かず後味はスッキリしていますが、コクと香りが口の中に残り余韻を長く楽しむことができます。また極わずかに感じる甘味がコクと苦味の美味しさをより一層引き立てています。

マンデリン トバコ

マンデリン トバコ

マンデリンに求められるアーシー(土や木などの自然の風味)がしっかり味わえるスペシャルティコーヒーです。もちろんマンデリンの特徴でもある強い苦みと深いコクも健在です。しっかりした風味は口の中いっぱいに広がり、後味はほんのり香るマンゴーのような柑橘系の香りの余韻を楽しむことができます。

まとめ

マンデリンという名前は主にインドネシアのスマトラ島で栽培されているコーヒー豆の総称です。

マンデリンの味は他のコーヒーと比べるとかなり苦みが強く、コクが深い味わいが特徴です。またスマトラ式ならではの独特な風味(アーシー)を持っており、アーシーは「大地」「スパイス」「樹木」のような風味がすると表現されます。

このマンデリン特有の重さのあるボディ感としっかりした苦みと深いコクは多くのコーヒーファンを魅了しており、私自身もマンデリンの味に魅了されたファンの1人です。


一度飲んだらクセになるマンデリンでしか味わえない苦みとコクがあるので
苦いコーヒーが好きな方はぜひ皆さんもお試しください。

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