豆知識

コーヒー豆が黒光りする原因は「コーヒーオイル」によるものです。深煎りの豆でみられることが多く、深く焙煎するほどコーヒー豆の細胞の隙間が大きくなりコーヒーオイル表面に浮いてきやすくなります。味に直接的な影響を与えることはありませんがコーヒーミルや保管容器に付着することで、コーヒーの風味を損なう可能性はあります。

微粉は静電気によりコーヒーミルにくっつきますが、微粉がコーヒーミルの周りや受け皿にくっつくことで衛生面やコーヒーの味に関してネガティブな影響を与えます。静電気を除去する方法としてスプーンでかき混ぜる方法があります。やり方は水で濡らしたスプーンでかき混ぜるだけ。特に物品を準備する必要もなく自宅にあるもので気軽にできます。

「infusion」を和訳すると「注入された」という意味になり、人工的に風味が注入されたコーヒーがインフューズドコーヒーです。問題視されているのは情報の不透明化でインフューズドコーヒーとは知らずに競技大会で使用され優勝するケースや、貴重な品種を過酷な環境で育てている生産者が報われないという問題がおこります。

マンデリンという名前はインドネシアのスマトラ島で栽培されているコーヒー豆の総称で、独自の文化で発展したスマトラ式という精製方法を採用しています。マンデリンはかなり苦みが強く、コクが深い味わいが特徴。また独特な風味（アーシー）を持っており、アーシーは「大地」「スパイス」「樹木」のような風味がすると表現されます。

コーヒーを淹れる時に膨らむ現象はコーヒードームと呼ばれ、泡の正体は二酸化炭素です。コーヒードームを作るポイントは①焙煎してから日にちが経っていない豆を使用する②深煎りの豆を選択③挽きたての豆を使用する④挽き目を細かくする⑤使用するコーヒー豆の量を多くする⑥お湯の温度を高くする⑦注ぐポイントを小範囲にするなどがあります。

コーヒー豆は焙煎直後が一番美味しいというわけではありません。焙煎直後はスモーキーな風味や放出されるガスによってコーヒー豆の成分をうまく抽出できないというデメリットがあり、一般的に飲み頃は焙煎後3日目からと言われています。ただし正解はなく焙煎何日目に最も美味しく感じるのか見つけるのもコーヒーの醍醐味の1つです。