コーヒーが膨らむのはなぜ?コーヒードームの作り方のポイントや味に与える影響とは

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コーヒードーム

コーヒーが膨らむのはなぜ?
コーヒードームの作り方のポイントや味に与える影響とは

コーヒーを淹れるときにモコモコと泡が出てきて膨らんでいるのを見たことはありませんか?
とても美味しそうに見えるので「やってみたい」「どうやったらモコモコができるんだろう?」と思った方もいるはずです。

このサイトでは「モコモコの泡=コーヒードーム」の作り方を解説していきたいと思います。

モコモコの泡作ってみたい!!うまく作るためには何かコツがあるのかな?

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モコモコの泡の正体とは?

まずモコモコの泡の正体とは?
なぜ膨らむのか?解説していきたいと思います。

モコモコの泡はコーヒードームと呼ばれる現象で、泡の正体は二酸化炭素です。

つまりコーヒードームはお湯を注ぐときに粉が膨らんでできる二酸化炭素でできた泡の層なのですが、実はコーヒー豆の鮮度を表す1つのサインでもあります。

泡で見るコーヒー豆の鮮度

コーヒー豆を焙煎すると生豆に含まれる水分が蒸発して豆自体が大きく膨らみます。そして豆の中には小さな空洞が沢山できるのですが、この空洞に焙煎される過程で生成された二酸化炭素が貯留します。

ここに溜まった二酸化炭素は焙煎終了後も留まり、お湯を注ぐと二酸化炭素が急激に外に押し出されてドーム状に膨らみます。

コーヒー豆を挽いた時にいい香りがするのは豆に閉じ込められた空気が外に出てくるからなんだね!

ただこの二酸化炭素は焙煎直後からコーヒー豆の小さな隙間から少しずつ抜けてしまいます。そのためコーヒードームが出現するということは豆の中に二酸化炭素が多く含まれていることを示しているので、焙煎してから日にちが経っていない鮮度のいい状態であると視覚的に確認ができます。

コーヒードームを作るポイント

1、焙煎してから日にちが経っていない豆を選ぶ

マンデリン ハラパンG1

これは先ほど述べたようにコーヒー豆の中に含まれている二酸化炭素の量が多いからです。焙煎してから時間が経てば経つほど二酸化炭素が抜けていき、コーヒーを淹れた際に飛び出す二酸化炭素の量が少なくなってしまいます。

2、深い焙煎の方がよく膨らむ

深煎りのコーヒー豆

コーヒー豆は焙煎の深さによって風味が変化しますが、コーヒードームを作る場合は深い焙煎の方が適しています。

これは焼けば焼くほどコーヒー豆の中にある水分が少なくなり、焙煎の過程で生まれる二酸化炭素の量も多くなるからです。

近年は浅煎りのフルーティーなスペシャルティコーヒーが人気ですが、コーヒードームを作る場合は深煎りや極深煎りで焙煎したコーヒー豆の方が適しています

3、コーヒー豆は挽きたて

コーヒー豆を購入する際は「豆のまま」の状態で購入する場合と「挽いて粉にした」状態で購入する場合があると思います。

コーヒードームを作るうえで重要なのはコーヒー豆の中に含まれている二酸化炭素の量であるため「挽いて粉にした」状態だと豆の中に含まれている二酸化炭素が逃げてしまいます。

そのため「豆のまま」購入しコーヒーを淹れる直前に挽いた方が含んでいる二酸化炭素が多いためよく膨らみます

「豆のまま」の状態だと香りや風味も閉じ込めておけるから購入する際は、「豆のまま」の状態で購入することをオススメするよ!

4、挽き目は細かい方がいい

コーヒーの挽き目

コーヒードームを作る場合は挽き目を細かくした方がよく膨らみます

細かくすることでお湯との接触面積が大きくなり二酸化炭素を外に放出しやすくなるためだと言われています。

5、使用するコーヒー豆の量を多くする

これは数量の問題で使用するコーヒー豆の量が増えると含まれている二酸化炭素の量も増えるからです。

綺麗なコーヒードームを作る方法としては1人分のコーヒーを淹れるより、2~3人分のコーヒーを淹れた方がより膨らみ迫力が増します。

6、使用するお湯の温度を高くする

温度が高いほどコーヒー豆に浸透するスピードが速いため一気にガスの放出が始まり綺麗なコーヒードームを作ることができます。

7、お湯を注ぐポイントを小範囲にする

お湯を注ぐポイントを小範囲にすることで膨らんでいる場所と膨らんでいない場所の差が明確になり、より綺麗なコーヒードームを作ることができます。

ポイントとしては中心に小さな円を描き注ぎ続けることです。

コーヒードームが味に与える影響

コーヒードームの作り方はわかったけど

美味しいコーヒーを淹れるためにはコーヒードームは必要なの?

実はコーヒーを淹れた時に膨らむ泡(コーヒードーム)=美味しいコーヒーというわけではありません。コーヒードームはあくまで二酸化炭素炭素が排出している現象なだけで味に直接的な影響は与えません。

特に近年流行っているスペシャルティコーヒーは浅煎りで焙煎していることが多いため、そもそもコーヒードームを形成しにくい状態にあります。コーヒーを淹れる時にコーヒードームはできませんが美味しいコーヒーなのは言うまでもありません。

むしろ焙煎直後のコーヒー豆は燻製感が強く風味を阻害しているとも言われており、一般的にコーヒー豆の飲み頃は焙煎日から3日以降と言われています。

焙煎直後のコーヒー豆は二酸化炭素を多く含んでいるためコーヒードームは綺麗にできますが、実は燻製感が風味を邪魔しておりベストな美味しさではない場合があります。

またコーヒー豆から噴出される二酸化炭素(気泡)がお湯がコーヒー豆に浸透するのを邪魔する場合もあるため注意が必要です。余談ですが個人的には焙煎して日にが間もないコーヒー豆は蒸らしの時間を普段より長くすることをオススメします。

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